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2.アパレルCADに変身(その3)

 【スマートカーソル設定】

 メニューバーから【ツール】をクリック、サブメニューから【スマートカーソル設定】をクリックすると、下のようなダイアログが開かれます。

 【グリッド】

 【図形】

【グリッド】 このチェックを外すと、画面の方眼が消えます。

【図形】 スナップさせるポイントを選択します。デフォルトでは辺以外のすべてにチェックが入っていますが、必要なものは、端点、辺の中点、頂点です。辺を追加すると、線をなぞったときにカーソルの先に「図形」と表示され、線上の任意の点にスナップさせることが出来ます。

 【書類設定】

 メニューバーから【ファイル】をクリック、サブメニューから【書類設定】を選択、【単位】をクリックすると、下のようなダイアログが開かれます。

【単位】

【単位】 小数で表示させたときの精度を決めます。デフォルトでは1ミリです。たとえば、120.5ミリの線は121、120.4ミリは120と表示されます。
 0.5ミリとすると、120.8の線は121、120.7は120.5と表示されます。パターンメーキングに求められる精度としては、この程度でよいのではないでしょうか。

 0.1でも、それ以下にも設定することは可能ですが、0.1ミリの寸法に合わせにこだわってしまうと作業効率が落ちます。それよりも湿度による紙の伸縮率の方がはるかに誤差が大きいものですから…。

 0.5ミリに設定するときには、端数丸めの基準を「5」に設定しておきます。0.1ミリを選ぶのであれば、「1」に設定します。


 【用紙設定】

 メニューバーから【ファイル】をクリック、サブメニューから【用紙設定】をクリックすると、下のようなダイアログが開かれます。

  【用紙設定】

【用紙設定】 「用紙の枚数」と「用紙の大きさ」という項目の「用紙」が意味するところは違っています。前者は印刷用紙、後者は作業スペースとして用紙を意味しています。たとえば、印刷用紙をA4縦にして、作業スペースをA3横とすると、用紙の枚数は縦1、横2となります。つまり、A4が2枚あれば、作業スペース上のオブジェクトの印刷が可能ということです。

 しかし、必ずしも印刷を想定することはありません。パターンメーキングに必要なスペースを自由に設定しましょう。この例では、インチ表示にして、ヨコ75(1905ミリ)、タテ65(1651ミリ)としました。ジャケットのパーツがだいたい収まる範囲です。印刷用紙は仮にA0にしてありますが、印刷は予定しませんので、「用紙境界を表示」のチェックは外しておきます。

 実際に印刷するときには、ページを変えればよいのです。たとえば、A0ロール紙のプロッターが接続されていれば、印刷用紙と作業スペースを同じく、高さ841ミリ×幅1500ミリというように設定し、「プロッター用紙」などと名づけてテンプレートとして保存しておきます。そして、必要に応じて開き、そのスペースにパターンを配置すればよいのです。

■さて、退屈な設定はこれくらいに、次回からは、作図的なことに進みましょうか。