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6.パターンを展開する


 ↑まずは、ボタンを押してフラッシュムービー(1分45秒)をご覧ください。

■如何でしょう。ベクターワークスの切れ味のよいカッティングは?ところで、 このパターンをカットするツールは何だと思いますか。

 ツールボックスの中からそれらしいものを選ぶとしたら、きっと、ナイフのアイコンを選ぶでしょうか。いえ、実は、「消しゴム」です。通常は、図形を選択し、多角形のマーキーで囲って分割しますが、このように、切り終わりをダブルクリックするだけでもOKです。

 前後パーツの角は、ベジェポイントに変換して丸めます。拡大したポイントの上下にある青い小さな四角は、追加しておいた端点です。この端点を線上にスライドして、丸め方が調節できます。

 はみ出したバスト線はトリミングツールでカットします。(Lesson4「使えるツールはこれだ」に入れませんでしたが、使えますね)

■直線によるカッティングは分かったけれど、カープした切り替え線では、どうなの?

 もちろん、少しだけ手間がかかりますが、お見せいたしましょう。以下、ウエスト原型のスカート展開です。ダーツ止まりをつながりよくカーヴ線で結んで展開線を裾まで入れます。さて、どのようなパターンが出来上がるでしょう。


 ↑まずは、ボタンを押してフラッシュムービー(3分34秒)をご覧ください。

■この展開で使用したツールは、「多角形」、「回転」、「消しゴム」、「円」、コマンドは、「線分を合成」、「抜き取り」、「切り欠き」になります。

順を追って説明すると、

多角形】 はじめにカーヴさせた展開線からパターンの外側を囲うように描いて、ダブルクリックして閉じられていない多角形を作ります。つぎに、その多角形と展開線を、「線分を合成」コマンドで連結させて、抜き型を作成します。

抜き取り】 その抜き型とパターンを選択した状態にし、右クリックで「抜き取り」コマンドを実行し、囲まれたパーツを抜き取ります。これは、元のパターンの上に抜き取ったパーツが載っている状態です。

切り欠き】 抜き取ったパーツと元のパターンを選択した状態にし、右クリックで「切り欠き」コマンドを実行します。これで、パーツが切り離された状態になります。

 「少しだけ手間がかかる」というのはこのことです。「抜き取り」と「切り欠き」をくり返すのは二度手間です。ぜひとも、「分割」というコマンドを作って頂き、一回で済ませたいものです。

回転】 回転の中心であるダーツ先をはじめにクリックし、つぎに、ダーツ元をクリックしてダーツを畳みます。

消しゴム】 カーヴ切り替え線から裾まで引いた展開線は直線なので、この切り離しには、消しゴムツールが使えます。このツールを分割モードにして、パターンを選択し、四角形のマーキーで囲って分割します。ついでに、ヒップラインも選択しておくと、同時に切り離されます。

】 ツールを選択し、Tabキーを押すと、マウスカーソルの先に情報が表示されますから、切り開きたい分量を円の半径に入力します。つぎに、回転ツールで切り開き先を円にスナップさせます。つぎつぎと、円が出てくるのは、最初の円をコピーしているからです。二度目からは、置きたい所にクリックしてペーストするだけです。

■ベクターワークスに、オートマチックなツールはありません。目的の作業をするためのツールは自分で選び、工夫しなければなりません。しかし、決まりがないだけ、その分、自由にやれるのです。