■この展開で使用したツールは、「多角形」、「回転」、「消しゴム」、「円」、コマンドは、「線分を合成」、「抜き取り」、「切り欠き」になります。
順を追って説明すると、
【多角形】 はじめにカーヴさせた展開線からパターンの外側を囲うように描いて、ダブルクリックして閉じられていない多角形を作ります。つぎに、その多角形と展開線を、「線分を合成」コマンドで連結させて、抜き型を作成します。
【抜き取り】 その抜き型とパターンを選択した状態にし、右クリックで「抜き取り」コマンドを実行し、囲まれたパーツを抜き取ります。これは、元のパターンの上に抜き取ったパーツが載っている状態です。
【切り欠き】 抜き取ったパーツと元のパターンを選択した状態にし、右クリックで「切り欠き」コマンドを実行します。これで、パーツが切り離された状態になります。
「少しだけ手間がかかる」というのはこのことです。「抜き取り」と「切り欠き」をくり返すのは二度手間です。ぜひとも、「分割」というコマンドを作って頂き、一回で済ませたいものです。
【回転】 回転の中心であるダーツ先をはじめにクリックし、つぎに、ダーツ元をクリックしてダーツを畳みます。
【消しゴム】 カーヴ切り替え線から裾まで引いた展開線は直線なので、この切り離しには、消しゴムツールが使えます。このツールを分割モードにして、パターンを選択し、四角形のマーキーで囲って分割します。ついでに、ヒップラインも選択しておくと、同時に切り離されます。
【円】 ツールを選択し、Tabキーを押すと、マウスカーソルの先に情報が表示されますから、切り開きたい分量を円の半径に入力します。つぎに、回転ツールで切り開き先を円にスナップさせます。つぎつぎと、円が出てくるのは、最初の円をコピーしているからです。二度目からは、置きたい所にクリックしてペーストするだけです。
■ベクターワークスに、オートマチックなツールはありません。目的の作業をするためのツールは自分で選び、工夫しなければなりません。しかし、決まりがないだけ、その分、自由にやれるのです。
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