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6.パターンを描く


 ↑まずは、ボタンを押してフラッシュムービー(62秒)をご覧ください。

■如何でしょう。ベクターワークスの軽快なドローワークを感じていただけましたか? ×印は何なのと気になったかと思いますが、これらは基準点で、図形を描く目安に入れるものです。

 端点にブルー、ベジェポイントにピンクと色分けしてあります。このパターンはこれらのポイントで構成されています。もちろん、初めからその位置が決まるわけではなく、完成パターンの後付けですが、ここでは、スナップ感覚と図形を描く要領がお分かりいただければよろしいかと思います。

 それでは、簡略に説明いたしましょう。

 まず、曲線ツールを選択し、初めの端点をクリック、そして次の端点をクリックしたときに直線が確定します。(曲線ツールですが、直線もカーヴ線も描けます)

 次に、カーヴ線を描くときは、描きやすくするために、Ctrlキーを押しながらホイールを回転させ図形を拡大させます。そして、スペースキーを押してハンドツールに変え、手元に引き寄せ、ベジェポイントでクリックドラッグしてカーヴ線に切り替え、次の端点でクリックしてカーヴ線を確定します。

 この直線と曲線の作業をくり返し、ウエストからスカート下端に向かってはホイールで画面を下に送って初めの端点につなげて図形全体を確定させます。

 そして、Ctrl+6で図形を全体表示させてから、後ろスカートに取り掛かります。前後スカートが描き終わると、直線ツールを選択し、ヒップラインを入れます。

■すべてのツールやコマンドにショートカットキーが自由に設定できるので、マウスポインタが作図から離れることがありません。これは、能率を上げるために、たいへん助かります。

■ところで、ベジェポイントって何でしょう?

 分からなくても大丈夫!理解しようという努力なく、ベクターワークスなら、曲線が描けてしまいます。でも、少し説明すると…

 ドロー系のソフトには、ベジェ曲線という理論があって、ベクターワークスも然りなのですが、イラストレータように、端点に方向線が表示されません。方向点だけが表示されます。これがベジェポイントになります。目障りな方向線がないだけで、すごく気が楽になります。

 また、イラストレータでは、単純な1つの曲線にも、2つの方向線と2つの方向点が必ずあるわけですが、ベクターワークスでは、1つの方向点ですみます。そして、このポイントにスナップすることができ、冒頭のムービーのようにパターンを描くことも可能になるのです。

■つながりのよい曲線

 前後袖ぐりを脇線でつなげたました。図Aをご覧ください。端点には、ブルーで基準点を入れ、ベジェポイントにはピンク(1〜8)で入れました。端点B(D)から袖底Oまでの間には、ベジェポイントが2つあります。他の端点間は、1つずつです。求めるカーヴが1つのベジェポイントでは得られないときには、このように複数にします。よくカーヴを見定め、無駄なベジェポイントを作らないようにすると、自然なカーヴ線が得られます。

 図Bをご覧ください。端点を線(赤)でつなげました。この線が方向線になります。端点A、B、C、Dは、それぞれ、方向線1-2、2-3、5-6、6-7の線上にあります。袖底Oは、バストライン上にあり、ベジェポイント4、8も同一線上にあります。そして、肩先P、P´から引かれた肩線に直角な線は、ベジェポイント1、5につながっています。このように描かれたアームホールは、つながりのよい曲線と言えます。