立体裁断の基礎理論 原型のデータ販売 スタイルEブック
方法は三つあります。ウエストで切り離す、切り替え線を利用する、そして、裾を切り開く ことです。今回は、必要最小限度に裾を開いたシルエットを作ってみましょう。
〔図 1〕 ウエストを基点に、前身頃の胸ダーツ止りで身幅を0.5センチ畳みます。この反動で、ヒップラインにX分量が開かれます。このとき、肩先で不足する分量として0.5センチ与え、袖ぐりで余る分量として0.5センチ畳みます。後ろ身頃では、前身頃のバストラインで畳んだ分量0.5センチとX分量の合計をY分量として、図のようにヒップラインに切り開きます。
〔図 2〕 前身頃で、胸ダーツ止りを原型よりも1センチ内側に移動させます。これに合わせてバランスよく肩線でダーツの起点を0.5センチ内側に移動させます。後ろ身頃でも、肩ダーツを0.5センチ平行に移動させます。
〔図 3〕 好みの長さに延長します。裾の分量が足りなければ、図のような展開線(青)を引き、前後で等分に切り開きます。残るダーツ分量をデザイン的に処理して、格好のいいドレスを完成させましょう。
戻 る