■■■ A good pattern has a good process
2.腕の形を作る
美しい袖というイメージを持ちましょう!
イメージがあれば、その袖に近づくように努力するものです。
美しい袖は、袖幅と袖山の高さのバランス、袖山のカーヴ形状、イセの配分、振りの度合い等、複合的な要素が満たされて出来上がるものです。
イメージに合わないものが出来てしまったときには、それらの要素を吟味し、反省し、再挑戦をくり返します。
スキルとは、そのようにして身につくものと思っております。
私のイメージにある美しい袖は…
シャープでありがら、セクシー!
そのための決め所は、後ろ二の腕の適度なふくらみ、前腕の自然な弓なりのカーヴにあります。
たった一本のダーツと袖下線で構成される一枚袖でも、そのイメージに近づくことが出来ます。
■一枚袖のバリエーション
① 肘ダーツ
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初歩的と思われていますが、ダーツ先が尖って、肘のラインを崩していませんか?
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② 袖口ダーツ
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肘ダーツの単純な移動ではありません。袖口に開らかれるダーツ分量を少なくして、なだらかな肘のラインを作ります。
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③ 後ろ袖山ダーツ
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後ろ袖山から肘にかけてのダーツです。このダーツ線をふくらませて描くことで、二枚袖に近い後ろ二の腕のふくらみを出すことが出来ます。
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■二枚袖
地の目線 A・B
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地の目を変えると出来上がりが違います!
A(青)は、もとの原型の地の目で、B(赤)は、袖口で1cm振っています。
このように、地の目を振ることは、テーラードのようにかっちりとさせたいときにはよいのですが…。
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地の目を振ったBは、袖山のタテヨコの地の目が変化して、Aに比較して前振りの度合いが多くなって硬い感じになります。
この袖(B)は、「私のイメージにある美しい袖」とはちょっと言えないので、前振りを調整し、袖山の厚みを薄くしてみました。
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